「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載している、作楽ロクさんの作品。
見た目が地味で性格もネガティブな主人公と、クラスの人気者である男の子の恋。そして、クラスメイト達との交流によって成長していく姿が描かれています。
2017年には「pixivコミックランキング2017」の恋愛部門1位となりました。
もどかしい……、だけどほっこりする恋愛漫画読みたい! というあなたにぴったりの作品です!
『ブスに花束を。』あらすじ
「少女漫画のような恋はできない。だって、私はブスだから――」
高校生の田端花は、超ネガティブなせいで入学以来ずっと一人ぼっちだった。
ある日、教室の花を替えるために朝早く登校。
大好きな少女漫画「ベリ甘」のことを妄想しながら浮かれているところを、クラスの人気者・上野陽介に見られてしまう。
『ブスに花束を。』登場人物
物語を彩るキャラクター紹介はこちら。
田端 花(たばた はな)
少女漫画を愛する15歳の高校生。自分を「ブス」だと自覚しており、自分がいることで周囲に迷惑をかけまいと行動している。
人と関わることを避けてきたが、上野君とやり取りをするようになって以降変わっていく。
上野 陽介(うえの ようすけ)
誰からも愛される人気者のイケメン。しかし、恋愛に関しては鈍感&天然。
花と交流をしていくなかで少しずつ惹かれていく(ただし自覚なし)。
鶯谷 すみれ(うぐいすだに すみれ)
クラスで一番モテる女の子。上野に好意を持っている。
お菓子を作ったり美容に気を付けていたりと誰よりも努力している。
五反田 鉄男(ごたんだ てつお)
上野の親友。身体も顔もいかつく基本的に無表情だが、気遣いのできる男。
新橋 努(しんばし つとむ)
クラスのお調子者。花にはシンパシーを感じており、話す機会も多い。
お気づきの方もいるかと思いますが、登場人物の苗字には山手線の駅名が使用されています。
『ブスに花束を。』の魅力!
作品のどんなところが面白いのか!? 魅力を感想とともにご紹介します。
魅力1 花が健気すぎる!
「自分が話しかけるなんて相手が嫌がるかも……」など、とにかく自己肯定感が低くてネガティブな花。コミュニケーションは苦手だし、センスがないことも自覚しています。
しかし、誰よりも人のことを考え、人のために行動しようと思っている優しくて健気な性格。
私が今まで読んできた恋愛漫画のヒロインの中では、多分一番健気! 自分と重なる部分もあって、そりゃもう応援したくなります。
魅力2 上野君は鈍感な王子様
クラスの人気者、女の子にもモテモテな上野君。ですが、それを鼻にかけることもなく、他人を見た目で判断することもありません。誰にでも気さくなタイプです。
花と関わるようになって以来、彼女の魅力に気づき惹かれていきます。
ただし、恋の話にはどこまでも鈍感な上野君。惹かれていることに自分でも気づいていないんです。それがまた、可愛いですよね。
魅力3 噛み合わない花と上野君のやり取り
自分には魅力がないと思っている花と、花と仲良くなりたい上野君。この2人のなんとも噛み合わないやり取りもこの作品の魅力です。ギャグとドキドキがいい感じに混ざってるのが良い!
お互いが一生懸命ゆえに空回りしてうまくいかない……! そんな2人にほっこり、そしてもどかしくてしょうがなくなります(笑)
魅力4 みんな良い子!
恋愛漫画って、1人くらい「嫌な奴」がいるじゃないですか。それが恋のライバルだったり、両親だったり。でもこの作品には、そういうキャラクターが1人もいなくて、全員が良い子なんです(8巻までは今のところ)。
みんながちゃんと相手のことを思いやって行動できる……。恋の駆け引き的なものが少しはあるもののギスギスした雰囲気がなくて、不安な気持ちにならないんです。
逆に言えば、ドロドロした作品が好きな人には物足りないかもしれません(汗)
もどかしいけど胸キュンが止まらない!
もともと地味だった女の子がメイクやファッションを変えて可愛くなる、という作品はよく見かけます。でも『ブスに花束を。』のヒロイン・花は、変わりません。
もちろんそれは見た目の話であって、上野君やクラスメイトと関わっていくなかでの成長があります。
花の、もどかしくてピュアな恋を応援したくなるはずです。