2019年(アメリカでは2018年)に公開された『メリー・ポピンズ リターンズ』の、あらすじや見どころなどをご紹介します。
1965年(アメリカでは1964年)に公開された『メリー・ポピンズ』の続編となる本作。ディズニーらしいハッピーがたくさん詰まっていました!
実際に見てみた感想もあわせてどうぞ~。
※ネタバレになる箇所もありますのでご注意ください。
『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじ
不況真っ只中のロンドンが舞台。
父ジョージが勤めていたフィデリティ信託銀行で働いているマイケル・バンクスは、妻を亡くしたものの、子供のジョン、アナベル、ジョージー、そしてメイドのエリンと幸せに暮らしていました。
ところがある日、バンクス家に弁護士が。5日後の24時までに借金を返済しないと家を差し押さえると言うのです。
マイケルは、父の所有している株があれば返済ができると思い、家を訪ねていた妹のジェーンとともに家中を探すもののどこにも見当たりません。
苛立つマイケルが屋根裏で見つけた凧を捨てると、強い風と共に空高く舞い上がっていきました。
買い物に出ていた子供たちは、見覚えのある凧を追いかけます。
点灯夫のジャックとともに凧が飛ばされないように引っ張ると――なんと女性が空から降りてきて……。
『メリー・ポピンズ リターンズ』登場人物
メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)
空から舞い降りた魔法の使えるナニー。ジョン、アナベル、ジョージ―の住み込み家庭教師となる。
マイケルのナニーだった25年前から容姿が全く変化しておらず、ちょっと上から目線なところも健在。
エミリー・ブラントは、メリー・ポピンズを演じるために生まれてきたんですか? ってくらいハマり役でした!
前作は優しくてかわいらしいイメージだったメリー・ポピンズは、今作では原作寄りのちょっと冷たい雰囲気に。エミリーの凛とした立ち振る舞いがそれはもうぴったり。歌も非常にうまくて、すごくすごく素敵でした。
ジャック(リン・マニュエル・ミランダ)
街頭の点灯夫。メリー・ポピンズとは旧知の仲。前作のバートの立ち位置で、メリーや子供たちとともに行動する。ジェーンのことが気になる模様。
わたくし、リンの歌うオープニング曲『愛しのロンドンの空(英題:(Underneath The) Lovely London Sky)』で一気に物語の世界に没入しました! 最高に好きな曲です。
ジェーンとの恋模様もかわいらしかったし、メリー・ポピンズともに子供たちを導く姿がめちゃくちゃ良かったぁぁぁ……。
ジョン・バンクス(ナサナエル・サレー)
マイケルの息子で、アナベルとは双子。
カワ(・∀・)イイ!! アナベルと一緒にバンクス家を支えようとするけれど、ちょっと空回り。メリー・ポピンズの見せる魔法の存在を信じ、たくさんの笑顔が輝いていました!
アナベル・バンクス(ピクシー・デイヴィーズ)
マイケルの娘で、ジョンとは双子。
カワ(・∀・)イイ!! ジョンと一緒にバンクス家を支えようとする、しっかり者のお姉さん。子供たちの笑顔は本当に眩しかったですね~。
ジョージー・バンクス(ジョエル・ドーソン)
マイケルの息子で、ジョンとアナベルの弟。
カワ(・∀・)イイ!! 好奇心旺盛な末っ子君。かわいらしいトラブルを招くこともありますが、キュートな笑顔でチャラです。
マイケル・バンクス(ベン・ウィショー)
ジョン、アナベル、ジョージ―の父親。前作ではメリー・ポピンズと冒険をした少年だった。妻を亡くし、多額の借金を抱えている。
前作ではまだ少年でしたが、大人になって3人の子供を持つ父親に。魔法の存在を忘れてしまいます。
哀愁がいい感じに出ていて、屋根裏で歌うシーンはちょっぴり切なかったです。
ジェーン・バンクス(エミリー・モーティマー)
マイケルの姉。前作ではマイケルとともにメリー・ポピンズと冒険。現在は慈善活動家。
可憐。この言葉が良く似合う明るくて優しいお姉さんです。今作ではジェーンとリンの恋模様にも注目してくださいね。
このほか、メリー・ポピンズのいとこであるトプシーや、マイケルの上司ウィルキンズなど、個性的なキャラクターが多数登場します。
『メリー・ポピンズ リターンズ』の見どころ
バンクス家のピンチにメリー・ポピンズが再来
家が差し押さえられるかもしれない。バンクス家は窮地に立たされます。
そんなとき、空から彼女が舞い戻ってくるのです!
子供たちと出会ったのち、25年前と変わらぬ姿でマイケル、ジェーンの前に現れたメリー・ポピンズ。住み込みで子供たちの面倒を見ることになります。
子供たちとメリー・ポピンズ、そしてジャックの不思議な冒険が繰り広げられる一方で、マイケルとジェーンは株探しに奔走。この2軸が交差したときに、奇跡が起こるのです!
圧巻のミュージカルシーン
ディズニー映画といえば、ミュージカルシーン! 本作でもたっぷりと音楽とダンスが楽しめます。アニメと実写の融合も前作に負けず劣らず。違和感なく楽しめました。
個人的に好きなのは、ミュージックホールでメリー・ポピンズがジャックやアニメのペンギンたちとステージに上がって歌い踊るシーン。
普通に1つのステージをみている気持ちになりました。いやぁ、よくあんなに早口を噛まずに言えるなぁ……なんて。
色々あるんですけど、たくさんの点灯夫たちが登場するシーンもびっくりしましたね。
前作で使用された曲は、今作では引き継がれていません。
前作ではシャーマン兄弟が音楽を担当していましたが、今作ではマーク・シャイマンが担当しているんですね。
ただ、前作で使用された曲のスコアはちょいちょい引用されています。
子供たちとメリー・ポピンズが大冒険!
メリー・ポピンズに導かれ、子供たちとジャックはたくさんのワクワクと、魔法がいっぱいの世界に入り込みます。
バスタブに潜って海を探検したり、陶器の絵柄の中に入りミュージックホールで歌って踊ったり、すべてがさかさまになった第2水曜日を楽しんだり。
「自分もこんな世界を冒険したい!」って思いました。いい大人なんですけど。
カラフルだけどちょっとレトロ感のある色使いがたまらないんですよね~!
前作を見た人はリターンズをみるべきか?
「前作が大好きなんだけど、リターンズは見るべき?」という方がもしいれば、自分はこう言います。
前作に強い思い入れがあったり、優しくてかわいらしいメリー・ポピンズのイメージが強く残ったりしているのであれば、見ない方がいいかも。
でも、割り切れる方であれば見て損はないです!
リターンズは、メリー・ポピンズの性格が割と原作寄りで、少し冷たいイメージがあるんですよね。さらに今作では、子供の面倒をみるナニーというより「不思議な魔法の世界への案内人」的な役割が強いのかなと。
続編ではあるもののキャストも変わっていますし、前作の曲も引き継がれていないですし……やっぱり受け入れられないって方はたくさんいると思います。
ところどころに、前作の要素が見え隠れするんですけどね。賛否は分かれるでしょう。
『メリー・ポピンズ リターンズ』感想
ディズニー映画らしい、夢と希望とハッピーがふんだんに詰まった作品でした!
ちょっとミュージカルシーンが長い気もしましたが、個人的には満足です。桜が舞うシーンは本当にきれいで、うっとりしちゃいました。
ハラハラするシーンもありつつ、最後にはしっかりハッピーエンド。
メリー・ポピンズとともに大冒険した気持ちです。魔法の存在を信じてみたくなりますね。
ちなみにこれは余談ですが、オープニング映像って盛大なネタバレだったような、と映画を見終わった後に思いました(笑)
あと、前作でバートとミスター・ドース・シニアを演じたディック・ヴァン・ダイクが登場します。しかも、歌うし踊ります。これは個人的にはサプライズでした。