1巻で完結!「りぼん」90年代後半のおすすめ漫画

1巻で完結!「りぼん」90年代後半のおすすめ漫画 漫画

サクッと少女漫画を読みたいなら、1巻で完結する懐かしの「りぼん」作品はいかがですか?

人気の連先作品を世に生み出した先生たちは、読み切り作品だって面白い! ここでは、90年代後半の「りぼん」に掲載されたおすすめの作品をご紹介します。

『水の館』 小花美穂

美少年ゆえにいじめられてきた浩人は、わざとダサくなり地味に生きていた。
ところがある日、突然両親が他界。生きる意味を失う中、6年前に行方不明になった兄の存在を思い出す。わずかな情報を頼りに、森の中で館を見つけるが……。

『こどものおもちゃ』の主人公・紗南が出演した映画を漫画化。少女漫画らしからぬ、人間の弱さや狂気に迫ったミステリアスな作品です。

浩人の兄である正人と、その友達の美和を支配しようとする幽霊の真子。その歪な関係に浩人が加わることで、物語は大きく動き始めます。

小学生のときに読んだのが最初でしたが、衝撃的でしたね……。背筋がゾクッとしたのを覚えています。終始仄暗い雰囲気と、切なくも美しいと思える本作が今でも大好きです。
同時収録されている『POCHI』も違う意味で衝撃的。ぜひ読んでみてくださいね。

『イ・オ・ン』種村有菜

生徒会長の熱狂的なアプローチから逃げていた依音は、超能力を研究する帝に恋をする。
あるとき、帝が研究する青い物質に触れて以降、自分の名前を引き金にした超能力が使えるようになってしまう――。

種村さん初の連載作品。単行本で初めて読んで、今までにない少女漫画を見つけた! と思って一気に読みましたね。
そしてとりあえず、自分の名前を心の中でつぶやきました。何も起こらなかったですけど(笑)

依音と、ライバルの藍ちゃんとのやり取りにハラハラ。イケメンだけど鈍感すぎる超能力オタクの帝に悶々しちゃいます。
王道の恋愛ファンタジーを楽しみたい方におすすめです!

『ねりんぐプロジェクト』 藤田まぐろ

陶芸家が土で作った人形のねねを見た瞬太は「人間の女の子なら良かったのに」と声をかける。
ねねが「人間になりたい」と願った次の日、本当の人間のように動いてしゃべることができるようになっていて――!?

『ケロケロちゃいむ』で知られる藤田さんの作品で、ほっこり優しいお話です。藤田さんのファンタジー作品、本当にどれもかわいらしくて、楽しいんですよね。

瞬太や周りの人と触れ合うことで成長していくねね。その純粋さゆえに人を傷つけてしまうこともありますが、みんなに元気を与えてくれます。

粘土でできた身体はもろく、少しの衝撃でもボロボロにくずれてしまいます。いつしか本当の人間になりたいと願うようになったねねは、その願いを叶えることができるのでしょうか。

『秘密の花園』 藤井みほな

「将来有名なランナーになる」という母親の期待を背負い、日々厳しいトレーニングに励む美園。
合宿中、走りながらもタイムが伸びないことに悩んでいると、美しい歌声に導かれて朔耶と出会う……。

自分の中で藤井さんの作品というと、元気をもらえるエネルギッシュさを想像するんです。しかし『秘密の花園』はその真逆。静寂の中で、主人公の葛藤や恋心が丁寧に描かれています。

女性同士の恋愛、母親からの期待と束縛。物語も70年代の少女漫画のような雰囲気なので、正直好みは分かれる作品だと思います。少ない話数の中で、波乱の連続ですから。

ただ、息苦しさの中で自由を求める美園の懸命な姿にグッとくるものがありました。大人になった今読んだからこそ感じるものも多かったです。

『天下一ファミリー!! ヤマダ』 亜月亮

山田流拳法道場の娘・愛花は、ちょっと人より強すぎる女の子。学園の王子アンドレとお近づきになりたいのに、家族やアンドレの親衛隊、刺客と闘う日々を送っていた。そして気づけば、うさぎ仮面として正体を隠しながらアンドレを守ることに……!

ギャグ! ギャグ! ギャグのオンパレード! しっかり少女漫画でありながら、内容はほぼギャグというかなりテンションの高いラブコメです。

か弱い王子様と、めちゃくちゃ強いヒロインという設定はありがちなのですが、他とは一線を画しています。
ただ純粋にアンドレを好きなだけなのに、なぜか周りが普通でいることを許してくれない……。そんな状況にもなんとか立ち向かっていく愛花がとっても健気です。

1巻完結でも読み応えあり!

サクッと少女漫画読みたいときにおすすめの作品をご紹介しました。シリアスあり、ファンタジーあり、ギャグあり、王道の恋愛あり! ぜひ読んでみてください。

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